企業法務1年生のまとめ(3)

これからどう進んでいきたいか、何を学んでいきたいか (法曹その他の方向性も含めて) 前提として、私は、 「法学部に入ってみたけれど向いていない気がして」 全然関係ない職種に就職して正味6年ほど勤め、その後、齢30を前にして法務に転身している、というところがある。 成績は良くなかったけれどもまあ、4年生の夏学期には必要単位を揃えて学士(法学)を得ているわけだが、訴訟法は欠片もやっていないし、商法もやっていないし、刑法第2部の単位は落とした。 振り返ると思考方式自体に問題があり、おそらくあの時期の私に法曹は向いていなかったのは確かであった。 さて、事ここに至り、自らの意思で、自分なりに強い動機を持って法律を生業にしたいと立ち戻ってきた。 細かく挙げてもいろいろと自分としてやってみたいことはあるのだが、さてそのためにいかなる研鑽をすべきか、というところである。 この1年で感じたこととして前回書いたことと重なるが、おそらく、さほど大規模ではない企業の法務に必要とされているのはヒアリング能力、問題の仕分け力そして調整能力が主であり、そこの基礎に法律について理解していることは必要だが、法律の素養がすべてではない。 とはいえ、法の実現における私人の役割の感想でも書いたけれども、 「私は、「私人として」、それでも「法の実現」に資する役割を果たしたい、と考えており、できうるならばそれは微力から始まって自分のできる最大限の能力を発揮したい」 というのが自らの希望であり、その関わり方に種々の方式があることは認識しつつも、どのような手段で研鑽を行うかをよく考える。 業務を行いつつ得られる知識と、概観しつつ幅広に学ぶこと(どうやっているかは模索中なので内緒)で得られるものとを併せて、当面は仕事をしていければと思っている。 ただ、その行き着く先が、 「やっぱり法曹資格があった方がいいのではないか」 になる可能性を否定できないのが、法務という仕事の一面なのではないか、というのが最近の感慨ではある。(そして、勉強しなかった学生時代の自分を責めるという無駄な作業をしてしまう…)