「朝型」生活できない私、各家庭事情、多様性

ご多分に漏れず私も「ワーキングマザー」系の記事はついつい読んでしまうし、日経DUALの会員登録くらいまではしてしまうわけですが、3年ちょっとのWLBとの葛藤は私を図太くして、「これは我が家にはできん!」と割り切ることも、「ここだけは譲れない」という部分も、比較的結晶化されて文言化も可能になって参りました。


そこを一つ顕す事例として「朝型」についての私の考えをば。

早寝して、朝起きて仕事したり勉強したりする、「朝型の生活」というものがございます。
これは大変良いもので、生産性が上がるとされていて、朝型にしようという啓発記事が週に1回ははてブホッテントリになっていると認識しています。

この前提で、生産性を向上して限られた時間を生かすのが美徳のWM!としてはそりゃあ朝方の生活をできればいいと思います。
ただ我が家の4歳児は、
「明け方の眠りが浅い」
という特質を持っております。午前4時頃になると布団を転がって、私の身体の上に18キロの全体重をかけて寝ていることも多いです。朝方に私が布団を抜け出すと、十中八九起き出してきてしまいます。そして、
「寝付きも添い寝が必要(母親在宅時)」
という性質も持っております。私は寝落ちと戦いつつ寝かし付けを終え、そこからがハイパーかあちゃんタイムとなるわけです。


この中で、自分の時間(仕事もしたいし勉強もしたい)を確保するには、やっぱり夜起きて活動するしかないわけで、お肌の再生には22時から2時は寝ていた方がいいと分かっていても、そこで寝てしまうと私の人生が毀損されてしまいます(大仰な言い方ですが、面白さが減る、という意味で)
これが我が家の家庭事情で、元々夜型の夫も起きているためコミュニケーションを取る時間が取れて有益ですし、会社にも問題なく行けて元気に仕事してるので、変えなくても今のところはいいんじゃないかと思っています。

幼児がひとりいて、夫婦ともに仕事をして、という家庭は多くあって、各家庭細かい事情が違うわけですから、どこかの家にとって有益なことが、別の家に当てはまるとは限りません。
無論、実家が近くて祖父母の助けを借りられた方が有益かも、と思いますが、我が家はそれが得られない分は夫の分担量が多めであることと諦める家事を増やすことで補えていますし、その分、夫婦の意思を十分に反映した子育てをできていて、満足感は持っています。


大事なのは、自分たちの持ち駒を把握して、できないところは身内だろうが民間サービスだろうが公的補助だろうが何でもいいのですが、自分の死力を尽くしてそろえた上で、「自分たち家族がやりたいこと」を、制約やアドバンテージを反映した上で実現することではと考えています。
ここのコンセンサスを家庭内(これは夫婦のみならず、意見を言える範囲では子どもの見解を容れたいところです)で形成し、一体となって生活できていれば、身体が大変でも心は比較的軽いのでは、というのが私見です。

コンセンサスに至る箇所は各家庭違って良くて、ただ唯一共通して必要なのは、他人の見解や世の中の常識のみを判断基準とすることなく(無論そういうものを判断因子として組み込むことは妥当と考えます)、各家庭の構成員それぞれが参画して、各家庭の合意をとっていくことではないか、それこそが多様な家庭のあり方を認容するのにつながるのではないか、という考えの元に、日々私はバタバタの生活を楽しんでおります。