続・転進記 —「ポジションを取る」生き方

5月最終週となり、前述のように関西に移転を完了し、東京での勤めも退職いたしました。(正式退職日は月末)


さて、今回、配偶者転居、という避けがたい(ので、前職の在職期間の短さについてはあまり問われなかった。まあ、そもそもコンサルティングファーム自体在職期間が短い人も多い模様)事情にて転職を決意したわけですが、仕事を選び、応募し、次に向かって進む「再転進」にあたって、
ポジションを取る 
ことの重要さについて深く考えることとなりました。

転職というのは自分のキャリアの棚卸になるわけですので、自らの強み弱みを把握した上で、先方のニーズに合わせて売り込んでいくこととなります。 

その時、私という人間が持つ、
「子どもを産んでから3回目の転職」
という事実をどう解釈するか、その解釈を示していくことが必要となります。
ここでは、私自身の「ポジション」をとって、それに基づいて説明する必要があります。それは、
  • 家庭を捨てての滅私奉公を善きものとする文化は許容できない
  • しかし、育児がいつにあっても一番の優先順位ということではなく、仕事で成果を挙げ続けたい
  • 安定しているが変化のない業務よりも、成長と新奇性のある不安定を選びたい
という心性と、この主張を裏付けるだけのポテンシャルと実績を示す行為になります。

転職も3度目になると、このポジション取りと論証が早く、かつ正確になります。 
私の生き方だと、新卒採用/長期雇用を前提とした企業は受けない方がいい(うまくはまれば長く勤めたい気持ちはもちろん持っています)し、ゼネラリスト育成よりはスペシャリストをきちんと処遇できるほう会社の方がいい。それが私の要件です。しかしこれは誰にとっても価値を持つ体制ではありますまい。
だからこそ自らの立ち位置を明らかにすることが必要で、これは、自分と異なる働き方をしている人に対して貶めることをしなくなり、「人は人、自分は自分」の心境にいたる、ということを可能にすると思われます。



そして、意外とこの「ポジション」、プライベートにおいても取った方がいいのかも、ということを考えていますが、この辺は地雷と複雑性と個別事象に踏み込まず記載する困難があるのでまた機会があれば。

来週から新しい会社で頑張ります!