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組織にとって「攻め」とは何か

あけましておめでとうございます。 昨年末のツイート投票で候補に入れたタイトルの最下位、 組織にとって「攻め」とは何か から2020年を始めたいと思います。 お察しの方もいらっしゃるかもしれませんが一番書きたかったのはこれだったところ、案の定他の選…

「私は何者か」を時折問い直すことについて

5月になり、所属する企業が変わりました*1。 博士課程に在籍しつつ仕事も続けていく予定で、転職活動*2をしました。カジュアル面談や面接でうかがった限りでしか語れませんが、新しい業務はとても楽しみです。 故あって転職活動を何度もしているので、その度…

大きく手を振ってバスを降りる――転職(出産後4回目)に際して

前置き このエントリーは、いわゆる退職エントリです。 4回目の転職の経緯 この4月末を持ってまた仕事を変えることになりました。博士課程への進学も併せ、とても変化の多い春です。 過去のエントリーを読み返していたら、既に、 今回の転職は、関西でも働き…

博士後期課程に進学します

帰宅して受験票で受験番号確認しながら見たけどやっぱりあったから、4月から博士後期課程へと https://t.co/9MiuaDKfVf— Chihiro@弌大 (@coquelicotlog) 2019年2月21日 0歳児を文字通り抱えながら修士論文を書き上げてから1年、少し空いてしまいましたが、今…

夫婦の葛藤の解消と"Konmari" の効用

年始からNetflix発で一大ムーブメントを起こしているという近藤麻理恵さんの片付け番組。 私は自他共に認める片付けられない系人間、しかし18歳で実家からは離れているので自分で片付けない限り散らかる一方という状況もあり、片付け本を読むこと自体は好き…

病みついた年末と「ファクトフルネス」

ひどい2018年末でした(一言でまとめると)。 クリスマス前にインフルエンザに罹患(予防接種してたのに)。 軽く済めばまだ良かったものを、最高40.7度の発熱というひどい状況で3日以上寝込み、仕事は予定通り行けず、実家の母に急遽ヘルプに来てもらい、解…

coquelicotlogの人生棚卸:新卒→法務への転職

はてなブログに移したのを機に、古いエントリのフォーマット崩れを少しずつ直そうと思って読み返してると、10年近くの自分の移り変わりが分かって面白かった。自己紹介としてのブログ、という観点から、リンク作ってみる。 新卒で入社した会社にて出産、初め…

第二子出産記―労働と学問と出産と

去る8月24日、第二子となります二女を、 予定帝王切開にて出産いたしました。 ありがたいことに母子ともに健康にしております。 ここで、前回の記事などをお読みいただいた方は「あれ?」とお思いかもしれません。 そう、今年6月に私が書いたのは 「転職(出…

転職(出産後3回目)から2年、大学院入学から1年少し経っての雑感

お久しぶりです。忙しいと書かないのがブログというものなのかもしれませんが、季刊の域を超えておりました。ただ、自己の記録としてもまとまった文章は書いた方がいいなあ、と思ったりもして、久々にキーボードをたたいております。当方、2年前に関西に転居…

職種の変化は語彙の変化

ずいぶん書いておりませんでした。夫に「この休みは本読んだりお酒飲んだり大掃除したりブログ書いたりするんだ」と言ったら、「ブログ?! 懐かしい響きだね」と返されるのも無理はございません。そんなこんなで転職して7ヶ月ほどが経過いたしました。 継続…

人生って面白いと思ったこと、そしてやはり"connecting the dots"だと思う件について

転職(そして関西生活)3ヶ月が経ちました。ありがたいことに仕事は充実しております。そして、かなりうまく立ち上がったと自認しております。(もちろん経験や能力的にできないことがあって、それは何かも認識しているという意味でも)そして、前職での積み…

2015年年頭所感

明けましておめでとうございます。 2014年末、読書関連のエントリを書こうと発想だけしたものの、急遽、主に私的領域にてばたばたしておりまして、落ち着く余地が春頃以降まで見えませんため、おそらくまとまったエントリはなされないものと想定しております…

いま、どうやって、30代を駆けるか

大変お世話になっておりますsenri4000さんのエントリを拝見し、これから30代を駆け抜ける者として、どうしてもアンサーというか、刺激を受けたことを書きたくなり、昼休みを使って勢いよく書いております。先達に恵まれている、ということのありがたさを本当…

「わたしをつくった本」— 1:少年少女伝記文学館「野口英世」

私の父は出版社に勤めていて(実はまだ現役。来年定年)、私はそれこそ、浴びるように本を読んできた。 父は世俗的な本から文学まで何でも持って帰ってきたため、私はそこに、何の優劣もつけず湯水のように本を読んできた。 その入口となったのが少年少女伝…

仕事と育児、両立の条件(試案)

ここ数日巷で話題のこの動画をご覧になった方もいらっしゃるかと存じます。 働く母のリアルな現実を描こうという試み(そしてかなりの程度で成功している)ということで、各所で感想や意見が湧き起こっております。 管見の限りでは、 大変だ! 確かに寄り添…

世界に対して如何にてこを使うかについて

たまに採用面接の面接官をするのだけれど、そこで繰り返し私が聞いているな、と思ったことから。私の仕事の性質上、結果が出るのにすごく時間がかかるのみならず、本当に自分の仕事に意味があるのかについて目の前の事象からは確信を持てないことも多い。普…

「ジレンマ」を超えて、「われわれの」問題として

ここ数日、改めて「男女の平等性について」考える機会を得ました。ひとつは、「育休世代のジレンマ」(以下、本書)「育休世代」のジレンマ 女性活用はなぜ失敗するのか? (光文社新書) [新書]「育休世代」のジレンマ~女性活用はなぜ失敗するのか?~ 光文社…

4足?のわらじ

最近の自分の将来と、子育ての検討事項についてでございます。最近、仕事自体は海外との繋がりも増えて、とても充実しつつあるので、この経験をさらに拡張し、 しかもできれば、子どもが小学生のうちに海外経験を積ませたいという考えがあります。そんな目標…

「転進記」から1年

「転進記」を書き置いて、娘と海外旅行に行って、その後転職してから(正確にはあともう少しあるのですが)ほぼ1年が経過いたしました。業種の関係上、所属先においてもこの1年で人の出入りはとても多く、入る人もいれば辞める人もいて、まだ1年しか経ってい…

海外出張と「デンノッホ!」

久しぶりの投稿でございます。いま、空港のラウンジで深夜便を待っておりまして、これから海外出張(出産後2度目)に行ってまいります。転職時にも海外出張はある、と言われての転職、かつ今回は行きたくて行っているので、緊張はしていますがとても楽しみで…

ルール策定における理念の力 —競争戦略としてのグローバルルール—

競争戦略としてのグローバルルール―世界市場で勝つ企業の秘訣 [単行本]藤井 敏彦東洋経済新報社2012-03-30競争戦略としてのグローバルルール [Kindle版]表題の本を読み、大変感銘を受けたので幅広に感想を書きたい! 議論したい! という欲求はありつつも、…

「朝型」生活できない私、各家庭事情、多様性

ご多分に漏れず私も「ワーキングマザー」系の記事はついつい読んでしまうし、日経DUALの会員登録くらいまではしてしまうわけですが、3年ちょっとのWLBとの葛藤は私を図太くして、「これは我が家にはできん!」と割り切ることも、「ここだけは譲れない」とい…

2014年のタスク管理方針

試行するツールの多い人生を送ってきました。有料利用した経験があるものだけでも、 Remember the Milk Toodledo Nozbeがございます。ただ、RTMは最近では見てはいるけれどもうまく使いこなせておらず、後ろ2件は利用すらできておりません。。家族の予定共有…

底が抜けない生き方——2014年の抱負

明けましておめでとうございます。お雑煮をいただいてニューイヤー駅伝を見つつ親戚が遊びに来るという年始らしい1日を過ごしました。さて、昨日2013年の振り返りをしたわけですが、それに伴って、2014年どのようなことをするかを計画していきたいと思います…

「私が世界を変える」年

年越しを愛知県の実家で迎えております。本年は、 株主総会含む企業法務としての職務を遂行する前半を過ごしつつ、「転進記」に記した思考に至るまでの七転八倒を水面下(特に脳内)で繰り広げ、 コンサルティングファームに転職という選択をした1年でした。…

「つなぐ」ということ(1)

12月も後半に入って参り、今年を振り返りたい気分になる時期が参りました。ということで、すごく抽象的なタイトルをつけはしましたが、私が何でこうやって生きてるのかを振り返ったエントリを作成いたしました。○官と民をつなぐということ今年の私と言えば転…

「2004年」に変わったもの

立つ鳥が残した波紋と、はなむけの苦言。http://d.hatena.ne.jp/FJneo1994/20130908/1378666821#20130908f4において、尊敬するFJneoさんが、当方のエントリをご覧くださった上で大変厳しくも熱いエントリをアップしていらっしゃいます。今のままでFJneoさん…

転進記(4、止)―選択肢が「ある」ということ、選択肢を「捨てる」ということ

“As sappy as it sounds, I hoped to change the world” Sheryl Sandberg "Lean In: Women, Work, and the Will to Lead" 成田に向かう機内において、最後のまとめを書いています。行ってきたのはアジアなのですが、大変楽しく有意義な旅行でした。私の肌に…

転進記(3)—「女性」として働き続けること

——1年休んだ人は、当然1年分遅れます。1年間スローダウンして通常の50%で働ければ、ほかの人よりも半年くらい遅れる。ただマッキンゼーでは、1年休んだだけなのに5年分遅れるとか、余計にチャンスが遠のくことはありませんでした。休んだ分を取り戻せば、あ…

転進記(2)—法曹資格、法学教育について考えたこと

--法が、本質的に、社会をコントロールする一つの道具である以上、法律学者にとって最も大切なこと、少なくとも最も大切なことの一つは、現にこの道具がどのように用いられているか、それが使いやすい道具になっているか、それが予定された通り効果的であ…