企業法務1年生のまとめ(2)

法務は法律を取り扱うのだけが本質ではなかったことについて (当然そうであると認識できていたところとそうでなかったところと) 法務に来る相談が、複雑な法律問題に至ることは、さほど頻繁にはない。 これは、前職でも思っていたことなのだが、 「本当にやばいものを早めに相談してもらうためには、相談のハードルを下げなくてはならない」 ということがある。 そして、それなりに早い段階で相談してもらえている場合も多いので、もう引き下がれないところまで進んでしまってどうしよう、というよりはありがたいが、早い段階と言うことになると法律問題以外の調整も発生してくるため、事業に食い込んでいく必要がある。そして、どんな形であろうとも、解決に資する行動を取ることで、信頼を築いていくことが、その後のトラブル防止には大変役立つと思う。 これは本当に大事なところなわけだが、いかんせん中途入社かつ会社にいる時間が定時まで、というのはハンデではある。(気軽さという点で特に) 同僚が聞いてくれた内容を聞いて作業したりもするんだけれども、最近では、内部向け(人事労務、その他経営系)の業務を多めに分担することで、作業の調整を自分のペースでできるようにしている。 ただ、そうすると事業部向けの業務で伸びしろがなくなるので、このあたりはさじ加減。 このあたりは想定内だったわけだが、想定以上に自分が認識していた「法律」と法務に必要な「知識」が違うな、と感じているのは、経理関係だったりする。 株主総会の際、計算書類もなるべくちゃんと見るわけだが限界があったり(無論、経理がしっかり見ているので自分の範疇ではないんだけれど、考えるにあたっては分かった方が絶対いい)、契約書に支払サイトを記載する場合も、下請法だけ気にしていればいいわけではもちろんない、ということを認識したり(社内処理を反映して、運用可能に書かねばならない)。 自分の足もとを固めるという意味ではまだまだ法律を勉強したいわけだが、必要性という点からは、きちんと財務に目配りできるようになるべき(とたぶん上司も思ってる)だと思われる。むしろ、目下の課題を解決するためにはそちらからアプローチした方が早いんだろうな、と思うときも間々ある。 という感じで、日常業務に真摯に向き合うことは当然として、今後に向けてどういう形で知識・もしくは専門性のようなものを身につけていくべきか、ということに呻吟し始めている、というところで、次回「これからどう進んでいきたいか、何を学んでいきたいか」に続く。