長女の習いごと(3歳から11歳)から得たものを振り返る

気がつくと本年一度もエントリを書いておりませんでした。 コロナ禍で情勢が不安定ですのでぎりぎりまで確定しないと思いますが、実は来月から2年ほど海外に参る予定で、その準備と仕事と研究に追われておりました。 そんなこんなで、我が家の長女も小学校6…

2020ー2021年末年始にデータ利活用に関わる法規制界隈で目を通したいものリスト

先日、年内最後の打ち合わせで「個人情報保護法などなどをおさらいしておきます!」と宣言したのでこの連休に資料をいっぱい読み込もうとしています(唐突な宣言)。 あれ、あなたもう法務やってないんじゃないの?と思った方、鋭いです。が、データ利活用に…

2020年の○冊(低空飛行バージョン)

メリークリスマス!! ハッピーホリデー!!! 12/25ですね。当方は次女へのサンタ業務も終え、本日が年内最後の勤務となりました。いま夜の1時なのでワイン飲んで寝て起きたら1日働いてお休みします。 忘年会もない中で年の瀬感もないですが*1、Covid-19に…

『独学大全』の「要素マトリクス」がRoam Researchですぐ作成できて感動した

既に5刷6万部を超えたという 独学大全――絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法 作者:読書猿 発売日: 2020/10/21 メディア: Kindle版 を運良く発売日に手に入れて、時折辞書的に読んでおったのですが*1、先日、いま入ってるChoimirai Sch…

対話の可能性と峻烈さと—『地道に取り組むイノベーション』を読んで

色々なご縁があって、北川亘太先生からご著書 地道に取り組むイノベーション―人類学者と制度経済学者がみた現場 作者:北川 亘太,比嘉 夏子,渡辺 隆史 発売日: 2020/10/10 メディア: 単行本 をいただきました。読み始めてとても刺激を受ける・共感する部分が…

「基礎」を外さぬ学びの重要性についてー「型破り」を狙って「形無し」にならないために

実務を主たる拠り所としてきた人間が、研究に足を踏み入れるにあたって身につけるのに苦戦するポイントのひとつに、正しく「巨人の肩に乗る」術を身につけるところがあると認識しています。 下手に経験があり、勘所もある分野だとおおよそ通りそうな論理立て…

「価値」と「主観」と「その時代」とーMax Weber没後100年と2冊の新書

COVID-19のPandemicに全世界が左右される本年、20世紀初頭のスペイン風邪の流行の際に命を落としたMax Weberが奇しくも没後100年を迎えます。 ご案内の通り、今月Weber*1に関する内容の濃い新書が2冊出版されるという事象が生じ、常にない盛り上がりを呈して…

緊急事態宣言解除後の「日常」と、社会の不可避の変化について

14日に39県で緊急事態宣言が解除*1となり、多くの感染確認を出していた東京・大阪も減少トレンドが見える現状におきまして、職業人としても家庭における親としても、近づいてきた「日常」生活に向けた検討を進める必要を感じています。 各々の立場において気…

余は如何にして在宅勤務を過ごせしかー研究時間捻出に向けた子育て大学院生の生活棚卸記録

五月晴れが続き大変気持ちの良かった連休を名実ともにSTAY AT HOMEで過ごし終え、本日から在宅勤務with10&2歳児となりました。このままいくと今月末までは続きますね。 現状の発見事項をまとめると、 在宅勤務:概ね出社するより成果を出しやすい。新たな関…

子育てにも自らのキャリアを考え直すのにも「効く」本ー『RANGEー知識の「幅」が最強の武器になる』

昨日Twitter見てたら流れてきた RANGE(レンジ)知識の「幅」が最強の武器になる 作者:デイビッド・エプスタイン 発売日: 2020/03/26 メディア: 単行本 が面白そうだったので、即Kindle購入→隙間時間で読みました。 ちなみに現在連休ですし、もちろんここ1ヶ月…

レンジでできる在宅勤務ランチ

はじめに 昨日書いた blog.coquelicotlog.jp が友人知人含めて好評を博し、ラストに半分冗談で書いた表題の件が読みたいという声を複数いただいたので書きます。 参考にしている書籍・ブログ・Twitter レンジでできるレシピを蓄積して、自分の好きなものを作…

在宅勤務を適度に取り入れて継続してきたここ数年間のTips

木曜夕方に突然「来週から1ヶ月学校休みです☆」と言われて絶望したことがありますか。私はあります。多分今回は世の中の多くの子どもを持つご家庭の構成員が同様の感慨を抱いたのではないでしょうか。 www.mext.go.jp 当方の在住地でも休校となりますし、職…

「知財の理論」と学際的に生きること

私「『知財の理論』気になるんだけど1万円超えてるし、最近専門の本を他にもたくさん買っちゃったしな」夫「こういう本は後から買おうとしてもなくなるよ?買わないとなくなるよ?絶対買った方がいいよ?」 https://t.co/0U6CG7SQCK— Chihiro (@coquelicotlo…

2020年の目標について

毎年年末年始は夫婦双方の実家に行って過ごすため、炊事洗濯から解放され、2歳児の面倒を見るという任務のみに従事しています。 のようにへばりついてくるので立ち上がったりトイレに行ったりするところには不自由していますが、iPhoneくらいは見られるのでK…

組織にとって「攻め」とは何か

あけましておめでとうございます。 昨年末のツイート投票で候補に入れたタイトルの最下位、 組織にとって「攻め」とは何か から2020年を始めたいと思います。 お察しの方もいらっしゃるかもしれませんが一番書きたかったのはこれだったところ、案の定他の選…

今年読んで面白かった本、年末年始で読みたい本

2歳児が寝たぞー!!!!(長期連休とは子どもの面倒を見る期間である) この時間でこのタイトル行ってみます!制限時間不明一発勝負!地道に追記していくかも。 今年読んで面白かった本 FACTFULNESS これもう1年前なのか。早いものです。早めに読んだ方だと…

フルタイムWMで博士課程にも在籍してる生活のリアル

共働きと習いごと - coquelicotlogを書いてて、こっちのお題とも結構親和性が高いな、と思ったことで勢いで2連続で書きたいと思います。 結論から言うと育児と家事と仕事はできているけれど、研究の進捗は良くありません。 ただ、強がりでなく付け加えると、…

共働きと習いごと

仕事を無事納めた*1ので、一足先に実家に帰省しました。 ちょっと時間ができたので年末だし何かブログでも書こうと思うんですがどの辺興味ありますか— Chihiro (@coquelicotlog) 2019年12月26日 というツイートをしたところ、表題が一番人気だったので、ちょ…

「自律した個人」の揺らぎと法―「AIの時代と法」

ここ数ヶ月、2歳児の横で本やパソコンを開くと「おしまいして!」と一瞬で閉じさせられる日々が続いていたのですが、「いっしょに『じほん』(絵本ではなく字の本ということ)よむ!」と言って私の読書に寛容になってきたのでもう少し研究ができるのではない…

ひとは一人の人間の中に「両利き(Ambidexterity)」を持てるのか―「世界標準の経営理論」からの断想

いぇーい!どんくんでーす! https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%83%B3%E3%83%84%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%81%A9%E3%82%93 閑話休題。忙しいのでなんかテンション上がってました。 世界標準の経営理論 作者:入山 章栄 出版社/メーカー: ダイヤモンド社…

仕事や経験により「問いを立てる」のが苦手になるのはなぜか

久々にエントリを書いてみたらdtkさんとkataxさんに言及いただいていたのでちょっといい気になって引き続きちょっと書いてみます。 私はコンサルとして超成功してるかというとまあそうでもなくて、しかし子育てしつつ30過ぎてこの職種に就いた割にはまあまあ…

他職種に就いてから活用できた法務経験TOP10

いつもの方もお久しぶりの方もはじめましての方もいらっしゃいませ。coquelicotlogと申します*1。 今日もハンバーグの作り方です!*2 嘘です。一応レシピ的なものを書くと、最近保育園から帰宅したら「おてつだいする!」と台所に攻めてくる2歳児の労働力を…

「野生化するイノベーション」

表題の本を読み終わったのでメモ。 まとめとして記載のあった「経営資源の流動性が上がるとイノベーションの破壊的な側面が強くなる」については感覚的に分かるところがある。今後の研究においても刻み込みたいところ。 新潮選書ということで読みやすいが、…

価値創出主体としての「法務」と「知財」についての断想

お久しゅうございます(この書き出し、何度目だろう)。 日々の荒波(仕事研究家事育児語学)に揉まれて書いておりませんでしたが、そういえば来月Advent Calendar書くじゃんと思い当たり、リハビリがてら書いてみます。 さて本日、「国際競争力強化に向けた…

こだわりと素直さと自分らしさと

またまた間が空いてしまいました。 便りがないのが良い便りとはよく言ったもので、仕事は転職先で順調にできており、むしろ色々やりたいことがやれすぎて選び取るのが難しい状態です。子ども2人もとても元気です。新10歳児は相変わらずで、誕生日プレゼント…

「武器」を受け取った者として

ここ数日、瀧本哲史さんが亡くなったと言うニュースが私のタイムラインでも多く取り上げられていた。 直接知り合いだった方が身近にいることもよく存じているだけに、私に何が言えるのかというところはあるが、瀧本さんが2011年ごろに執筆活動を活発化されて…

1歳9ヶ月児との会話の成立について

よくある書き始めの文言ですがあまり書いていませんでした(挨拶)。 転職して脳内を再構築している最中ということ、研究が行きつ戻りつしていて言葉が出てこないということ(このままではあかんので今週どこかで吐き出して整理してインプットどころを見出す…

「私は何者か」を時折問い直すことについて

5月になり、所属する企業が変わりました*1。 博士課程に在籍しつつ仕事も続けていく予定で、転職活動*2をしました。カジュアル面談や面接でうかがった限りでしか語れませんが、新しい業務はとても楽しみです。 故あって転職活動を何度もしているので、その度…

大きく手を振ってバスを降りる――転職(出産後4回目)に際して

前置き このエントリーは、いわゆる退職エントリです。 4回目の転職の経緯 この4月末を持ってまた仕事を変えることになりました。博士課程への進学も併せ、とても変化の多い春です。 過去のエントリーを読み返していたら、既に、 今回の転職は、関西でも働き…

博士後期課程に進学します

帰宅して受験票で受験番号確認しながら見たけどやっぱりあったから、4月から博士後期課程へと https://t.co/9MiuaDKfVf— Chihiro@弌大 (@coquelicotlog) 2019年2月21日 0歳児を文字通り抱えながら修士論文を書き上げてから1年、少し空いてしまいましたが、今…