ささっと読了してしまった
を食卓に置いておいたら、夫がぱらぱらとめくっていた。
で、こういう内容はすぐに古くなるといった内容の話をした。
最近出た本なんだけど、どうしても具体例は最新のものにならない。
(問題意識が古いと思ったわけではない、念のため)
外山恒一とか出てくると、確かに1年一昔というか、そんな感じがする。
コンテンツにせよそうでないにせよ、日々トピックは移り変わり、問題は絶え間なく生じうる。
それを解決するに当たって、現行著作権法の解釈だけでは成り立たないとして、やはりフェアユース規定は必要かなと感じ始めている。
もちろん条文は万能ではなく、訴訟にしてみないとわからないという意味では、現状、今すぐにそういう形でリスクを取って仕事をできるとは考えられない。だが、そういうリスクを事後(になる場合が多いだろうが)解決するのが適当だ、という意味での方向転換が法曹の増員傾向などに現れているわけだろう。
少なくとも長期的には、何がフェアかという意思決定をなすのに必要な、それぞれの立場なりのバックグラウンドを醸成し、それを交渉なり訴訟なりで誠実にぶつけ合った上で、一番確からしい落としどころを見出す環境を持つべきだ。
昨今の中山先生の熱さを仄聞し、激しく危機感を抱いておいでのように思える。
学びも実務もまだまだひよっこだが、その危機感だけは何とか引き継いでいければと思った。